鮎の友釣りの始め方

鮎の友釣りとは

鮎の友釣りとは

 

鮎の友釣りとは、鮎を釣るための技法のひとつであり、通常の釣りの技法とは大きな違いがあります。

 

鮎の友釣りでは、エサの代わりに針を仕掛けた鮎を付けて、その鮎をおとりにして他の鮎をおびき寄せて釣るのです。

 

どうしておとりの鮎に他の鮎が寄ってくるのかというと、野生の鮎には縄張りというものがあるため、自分の縄張りに侵入してきた他の鮎に対して攻撃を仕掛けようとするからなのです。そうやって攻撃をしようと近づいてきた鮎を、おとりの鮎に仕掛けた針で上手く引っ掛けて釣り上げるという技法なのです。

 

鮎の若魚が縄張りを作り始めるのはだいたい5月の下旬あたりであり、鮎が縄張りを解除する11月頃までは、この鮎の友釣りという技法が可能ですが、一般的に鮎の友釣りが盛んに行なわれるのは、7月から8月の間のようです。

 

その基本的な仕掛けは、おとりの鮎の尻びれの逆さ針を刺し、そこに1~4本の掛け針を付けて尾びれの2~3cm後あたりにくるようにセットします。

 

この技法では、エサや疑似餌をいっさい使用しないために、独特の進化をしており、その技術を競う大会なども開催されています。中には、釣った鮎を売って生計を立てているプロの釣り師も存在しています。

 

近年では、川によっては縄張りを作らずに群れて生息したり、おとりの鮎を追ってこない鮎なども増えてきています。その要因としては、人工孵化された鮎の放流や川の環境変化による成長不良などがありますが、明確には解っていないようです。

 

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