鮎のいるポイント

 

鮎は水中で石に付いたコケを食べています。このコケを確保するために鮎は自分の縄張りを作るのです。当然、強い鮎のほうが大きな縄張りを持つことができます。

 

この縄張りに侵入してくるものに対して、鮎は縄張りの外に出るまで追い出しにかかるのです。侵入者の尻びれのあたりに体当たりをするように、その下をかすめていくのですが、そのときに、おとりの鮎に付けた掛け針に鮎の背びれあたりが引っ掛かります。これが友釣りのメカニズムです。

 

鮎はコケを下あごの歯によって削り取るようにして食べます。そのため、鮎がコケを食べた石はピカピカに光り、常に新しいコケが生える状態となっています。鮎がコケを食べた痕跡を「ハミ跡」とか「ナメ跡」と呼んでおり、これを見付けることで鮎が生息しているポイントを知ることができます。

 

なるべく高いところから川面を見てハミ跡を確認し、鮎のいるポイントを判断するようにしましょう。ただし、鮎があまりにもたくさんいる場合には、コケを食べ尽くしてしまってハミ跡がよく判らないこともあります。

 

川底にある石が黒く光って見える場合、そこには鮎がいる可能性が非常に高いです。鮎のいない場所では石がゴミを被って白く濁って見えたり、コケの汚れによって茶色っぽくボケて見えます。コケの付きやすい場所は、沈み石があって浅い流れの遅いところや、穏やかな瀬の縁などです。

 

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